キャリアインタビュー
本山さつき(仮名)さん 40代女性
本山さつき(仮名)さん 40代女性

新卒からコンサル畑を歩み、そして独立へ 夢をかなえるキャリア術【3】~転職を経て、独立へ~

Profile
新卒で総合系コンサルティングファームに就職。その後戦略系コンサルティングファーム、日系シンクタンク等を経てフリーランス

Q. その後、独立を決断されたわけですが、その理由を教えてください。

理由は3つあります。

1つは、組織の方向転換に自分の仕事を左右されるのは嫌だなと思ったことです。

もう1つは、自分の働く時間をもう少し自由に効率的に使いたいと思ったこと。

それから、お客さんがすべてパブリック・セクターでなくても良いと思い始めたことです。近頃はいかに民間を活用するかという視点が重要になっています。私は官民連携の分野で仕事をしてきたので、もう少し民間の仕事を増やして、パブリック・セクターの仕事をしたいというよりは、社会課題の解決に携わりたいと思うようになりました。

今はパブリック・セクターの仕事を半分、民間企業の仕事を半分というふうに自分の中で切り分けています。

Q. それはフリーランスにならないとできなかったのですか?

やはり私が所属しているのはパブリック部門だったので、あまり民間の仕事はありませんでした。

Q. 1人でやっていけそうですか?

今のところはおかげさまで。いろんな会社にいたので、いろんなところに声をかけてくれる人がいて、仕事は維持できそうです。

ただやはり最初は「自分でどうやって仕事を取ってくるのか」というイメージがわきにくかったです。

Q. フリーランスになって、家庭との両立に変化はありましたか?

仕事をする時間は増えましたが、家で仕事をすることが増えました。

それはちょうど子どもが学童保育がなくなるタイミングでしたので、家にいられる時間が増えて助かりました。

とはいえ、家にいられるかどうかはクライアントによるでしょうし、自分としてもせっかくフリーになったのだから、いろいろ経験したいと思っています。ケースバイケースだとは思いますが、今までのところは比較的自由に時間を使えています。

Q. フリーランス以外の選択肢は考えなかったですか?

「フリーランスでないといけない」と思っていたわけではありません。転職も考えましたし、ワークライフバランス的にも良さそうな企業もありました。ただそれも入社してみないと本当のところはわかりません。試しに就職してトライしてみるという気にはなりませんでした。

やりたいことをやるためにフリーになったというよりは、選択肢の1つとして最終的にフリーが残ったということです。フリーになる直前に勤務していた会社が独立する人に対して好意的で、支援する体制があったことも大きいと思います。

Q. 今後はどうされたいですか?

しばらくはフリーを維持したいと思います。末っ子がもう少し成長して、私が仕事に時間を割けるようになるまではフリーで行きたいと思います。

いずれは社会課題の解決につながるような起業をするか、そういうことをやっている会社に就職して手伝いたいと思います。

おわりに

本山さんはそれぞれのライフステージにおいて、仕事とプライベートのバランスを変化させつつ、明確な意思をもってキャリアを選択されているなと感じました。今はフリーランスという立場を選択されていますが、今後もそのときどきの状況に合わせて様々な形態を選択されていくのだろうと思います。

ただ1つ言えるのは、当初から「公共」「社会課題の解決」といった1本の軸があったことです。その軸をブラさないようにしつつも、しなやかに歩み続ける。そんな魅力的な女性です。

貴重なお話をありがとうございました。


※写真はイメージです。

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