キャリアインタビュー
本山さつき(仮名)さん 40代女性
本山さつき(仮名)さん 40代女性

新卒からコンサル畑を歩み、そして独立へ 夢をかなえるキャリア術【1】~私が新卒でコンサルティングファームを選択した理由~

Profile
新卒で総合系コンサルティングファームに就職。その後戦略系コンサルティングファーム、日系シンクタンク等を経てフリーランス

Q. まずは最初のお仕事について教えてください。

新卒で総合系コンサルティングファームに入社しました。そのときの主力ビジネスはERPシステムの導入でした。会社の方針で、新卒の人は3か月海外でIT研修を受けることになっていたので、私もその研修を受けました。

そのときに海外でコンサルタントを育てようというプログラムが始まっていて、私も希望してそのプログラムに参加しました。結局在籍3年のうち半分くらいはアメリカのオフィスに在籍してBPRの仕事をしていました。

しばらくはせっかくご縁のあった仕事の内容を継続しようと思っていたのですが、日本に帰ってきてみると、海外の既存のシステムに実際の業務を合わせていこうとする考え方に違和感を感じました。また会社も人手不足で、とにかく人の足りない仕事に回されるようになりました。

私自身、当初からITでずっとやっていこうとは思っていなかったので、そこで戦略系コンサルティングファームに転職しました。

Q. 最初にコンサルティングファームを選ばれたのはなぜですか?そのほかの選択肢は考えませんでしたか?

考えました。もともとは国際機関で働こうと考えていました。でも、アメリカに留学していた時に、企業の就職活動の様子を見てみようと思い、ボストン・キャリアフォーラムに行って面接を受けました。結果的にそこで内定をもらいました。

国際機関で働くつもりだったのですが、ボストン・キャリアフォーラムに一緒に行った日本人留学生の人にも「その会社の内定蹴るなんてもったいないよ」と言われました。そして実際に働いている人の話を聞くと「大学院で学んだことは直接生かせないけど、社会人としての一歩を踏み出すにはとても良い会社だ」と言われ、更にはその会社を辞めた人に話を聞いても「勉強になるよ」と言われ、それであれば行ってみようかなと思いました。

いざ入社してみると、会社も成長して業績が伸びていて、「なんでもやってみなさい」という雰囲気だったので、それも良かったです。

ただ、人材の流動が激しい外資系だったせいもあって、「君たちはここで何を学んで次はどこに行くんだ」と問われることも多く、転職が当たり前の文化でした。組織に対するロイヤルティが低い環境に最初に入ったことは、その後複数回転職し、フリーになったという選択に影響しているかもしれません。

とはいえ、最初の就職先としては満足度が高かったです。会社に余裕と活気があったのもあるけど、オープンな雰囲気でカルチャーも自分に合っていて、いまもあの時の同僚と会うと同じ空気を共有している感覚があります。「同窓生感」とでも言えば良いでしょうか。


新卒からコンサル畑を歩み、そして独立へ 夢をかなえるキャリア術【2】へ続く。
※写真はイメージです。

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